外貨預金と外貨MMFの違いは何だろう?
外貨投資の中には外貨預金と外貨MMFというな、よく似た取引がありますが、いったい両者の違いはどのような点にあるのでしょうか。
まず「外貨預金」ですが、これは銀行にドルなどの、通貨としての外貨を預けておく預金方法です。
これには一般の預金と同じように普通預金や定期預金があります。
一方「外貨MMF」というのは短期の外国債券に投資するもので投資信託の一種であり、区分としては「公社債投資信託」になります。
では次に両者についてそれぞれの商品性、特徴、税金などの面から比較してみることにしましょう。
換金性・流動性
これについては外貨預金では普通預金が最短1日出換金できますが、定期預金は満期まで換金できません。(ただし解約は可能)。
一方外貨MMFは最短1日で換金が可能です。
元本保証(外貨ベース)
外貨預金は元本保証です。ただしペイオフの対象外商品なので、銀行が破綻した場合は払い戻しされません。
一方外貨MMFは安全性は極めて高いのですが、元本保証はありません。
ただし銀行(証券会社)が破綻した場合でも保護されます。
元本保証(円ベース)
両者とも保証はありません。
金利(米ドル)
外貨普通預金、定期預金とも0.01%。
一方外貨MMFでは野村證券の場合は「米ドルMMF」で0.256%。
(2010年6月現在)
手数料
外貨預金は片道0.5円~1円。
また外貨MMFの場合は片道0.2円~0.5円。
※外貨預金の金利については三菱東京UFJ銀行の外貨預金(3ヶ月ものを参考)
外貨預金と外貨MMFでは、どちらが得なのか?
両者の運用での性能を比較してみると、圧倒的に外貨MMFが有利になっています。
一方負けているとは言え、外貨預金の方にもメリットはあります。
それは外貨ベースでの元本保証がされているという点です。
外貨MMFの方も安全性は極めて高いのですが、外貨ベースでは元本保証されていません。
したがって、この点では外貨預金の方に軍配が上がるようです。